And I love her



I give her all my love
That's all I do
And if you saw my love
You'd love her too
I love her

She gives me ev'rything
And tenderly
The kiss my lover brings
She brings to me
And I love her

A love like ours
Could never die
As long as I
Have you near me

Bright are the stars that shine
Dark is the sky
I know this love of mine
Will never die
And I love her




言わずと知れたビートルズのナンバー。ポール・マッカートニーとジョン・レノンのコンビによる1964年の作品です。初期ビートルズを代表するバラード・ナンバーで、アルバム『ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!』に収録されました。この曲、実はこのサイトのトップページに書いたように、30年以上も前に私がジャズに目覚めた深夜のラジオ番組、『Mid-night Jazz Report』(この小サイトのサイト名にさせてもらってます(^^ゞ) のテーマソングだったのです。クールなゲーリー・マクファーランドのヴァイブがなんともいえずに素敵でした。


ビートルズに関してはもうあちこちで語り尽くされている感がしますけど、今の若い方達のなかにはあまりご存知ない方もいらっしゃるかも知れませんね。私の記憶では確か中2か中3くらいの時だったような気がしますけど、とにかく衝撃的というか、鮮烈なデビューでした。あの長髪と今までなかったような新鮮な音楽!当時のほとんどの若者が何かしら影響を受けたのではないでしょうか。かくいう私も当時買ってもらったばかりのテープレコーダー(当時はカセットもなく、テープはオープン・リール式だった)に『ロック・アンド・ロール・ミュージック』『エイト・デイズ・ア・ウィーク』『抱きしめたい』『ミッシェル』『ガール』などの曲を入れては夢中で聴き入っていました。周りではあの長髪を真似る者が続出、もちろん音楽も多くの人達がビートルズ・ナンバーを指向し始めました。
この『And I Love Her』に関しては当時あまり強い印象は残っていないのですが、やはりゲーリー・マクファーランドのヴァイブを聴いて自分の中で甦ったというところでしょうか。あッ、いい曲だ…、とまるで別の曲のように新鮮な感動を覚えてしまうのです。それはビートルズの曲に関してはかなりの部分でそういうことが言えるのではないかと思うのですが、要は素材としての音楽性に秀れているため、色々な演奏家の個性や音楽性によって様々なスタイルに生まれ変わる要素を備えていたと思うのです。
で、この曲なんですが、詞の内容はあまりにも素直な気持ちをぶつけたというか、思いのそのままを綴ったような素朴なラブソングで、こういう美しいメロディーに乗ると逆に訴える力が大きくなるような気がします。どうなんでしょうか、女性の皆様、やはり愛の告白はテクニックなんかより素直に気持ちをぶつけられた方がいい、のでしょうね?でも…、でもなんですけど、男の側からすると、その素直に気持ちをぶつける≠チてことが、(特に日本人は?)とてつもなく難しくて、冷や汗かいて、舌噛んで、それでも言えないってくらいに難しいときてるんです。でもそれって、我々の年代くらいまでなのかな。今の若い人達は案外平気で言えちゃってるのかも知れないけど、そんなに軽々しく言っちゃダメなんだ、そういうことは。って、オジさんのひがみでありました。(^^;)ゞ