朝は太陽を昇らせる
朝は目覚めの時に
玉の露をそっと置きに来る
私の懐かしい花咲く土地に
ギターを爪弾けばその音は
日ごとに悲しげに呼ぶ
消えた愛を、失われた口づけを
過ぎ去ったものを
歌え、歌え
わが心よ

Black Orpheus

black orpheus
マルセル・カミュ監督が1959年に制作した フランス・ブラジルの合作映画「黒いオルフェ」の主題歌。そのため、この曲は「黒いオルフェ」と呼ばれることが多いのですが、 原曲名はManha De Carnaval(「カーニバルの朝」)となっています。映画はギリシャ神話で名高いオルフェとユーリディスの愛の物語の舞台をリオ・デ・ジャネイロへと移した作品で、カンヌ映画祭グランプリを受賞しました。音楽担当はアントニオ・カルロス・ジョビンとルイス・ボンファ。レコードはサントラ盤の他ルイス・ボンファやヘルムート・ツァハリス楽団の演奏が当時流行ったようです。

この曲自体としては、もともとボサノバではなく、サンバのバリエーションであるサンバ・カンソンとして作曲されましたが、映画が公開された当時はその区別もなく、 ボサノバナンバーとして有名になっていきました。ブラジル生れのナラ・レオンの歌は完成されたボサノバとしての魅力に満ち溢れています。アルトサックスのポール・デスモンドはこの曲を軽いタッチでクールに仕上げています。

で、この黒い「オルフェ」のお話なんですが、古い映画だからか最初ビデオ屋さんに行ってもなかなか見つからない。ずっと見られないまま来てたんですが 、たまたまインターネット・ショッピングのサイトでこの映画のDVDを見つけ、やっと見ることが出来ました。

とっても悲しいお話です。愛する人が死んで<黄泉の国>へまでも探し出そうとする気持って悲しくてとても切ないです。霊能者に彼女の霊魂を<黄泉の国>から 呼び寄せてもらうシーンには泣けました。



「オルフェ!オルフェ!」
「ユリディス!」
「ダメ!振り向かないで。振り向いたら終わりよ」
「どこにいる」
「あなたのそばよ。でも、今は声だけで我慢して」

「ユリディス、お前を見たい。この腕はお前を待っている。お前を抱きしめたい」
「ダメ!見たら終わりよ!」
「いないんだろう。焦らす気か」
「ダメ!」
「見たい!」
(後ろを振り向くオルフェに)
「おしまいだわ…、永遠のお別れだわ」
(振り向いた先には、彼女の霊が乗り移っていた老婆の姿…)












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