Just Friends
We two were sweethearts but we said goodbye
One with a handshake and one with a sigh
We two were sweethearts by a sacred vow
What are we now? what are we now?
Where are the sunbeams that were in your eyes?
Sometimes I wonder if they too were lies
We who were lovers are now only friends
That's how it ends, that's how it ends
Just friends, lovers no more
Just friends, but not like before
To think of what we've been and not to kiss again
Seems like pretending
It isn't ending
Two friends drifting apart
Two friends but one broken heart
We loved, we laughed, we cried
And suddenly love died
The story ends and we're just friends
1931年、サム・M・ルイス作詞、ジョン・クレナー作曲の作品。歌手のレッド・マッケンジーが歌い、同年ヒットしました。マッケンジーは1899年セントルイス生まれ。競馬の騎手というちょっと変わった経歴を持っています。しかし落馬で騎手を辞め、ホテル勤務を経て、歌手、カズー奏者になって成功しました。その後、チェット・ベーカー、アニタ・オデイ、マキシン・サリバン、ジョー・ウイリアムス、ペリー・コモ、サラ・ボーンなど多くの歌手に歌われスタンダードになりました。日本でも若手ナンバーワンの小林桂がこの歌を取り上げています。インストではウエスト・コーストのテナー奏者、ビル・パーキンスがリッチー・カミューカとの2テナーで息の合ったプレーを繰り広げています。チャーリー・パーカーはストリングスをバックにミディアムテンポで演奏しています。
作詞のルイス(1885年生まれ)は初め仲買業者の使い走りのような仕事をしていましたが、20代の半ば、カフェで歌うようになり、その頃から作詞を始めました。以後数多くの曲の詩を書いていますが、20世紀初頭のショー・ビジネスの草分け的存在であるアル・ジョルスンの生涯を描いた映画、『ジョルスン物語』の主題歌は、長年のパートナーであるジョー・ヤングとの共作で知られています。
クレナー(1889年生まれ)は作詞も手がける作曲家です。ペリー・コモ、ジョー・スタッフォードなどが出演したラジオ番組の主題曲、「Smoke dreams」などを作曲しています。
名古屋中心に活躍されているジャズ・ボーカリスト、赤崎真由美さんが素敵な日本語の詩に訳されているのでちょっと見てみましょうか。
もうただの友達よ。
恋人同士じゃなくなったのよ。
もう終わりというわけじゃないけど
これからは二人別々の道を行きましょう。
私たちは愛し合い、ともに笑い泣いたけど、
その恋の物語はもう終わり、
私たちはただの友達になったのよ。
MAYUMI AKASAKI WEB SITE
http://www004.upp.so-net.ne.jp/jazzvocal/MyFavoriteSong/f8.html
なるほど、よくあるセリフのような気がしますけど、結構キツイですよね。言ってる本人は慰めて言ってるつもりなんでしょうけど、聞く(聞かされる?)側からすれば慰められるどころか、相手が月と地球くらい離れていっちゃう気持ちなんじゃないでしょうか。それくらい残酷な言葉って気がしてならないのは僕だけなんでしょうか?
でもお断りする側からすればこんなに便利な言葉はないんでしょうね。お友達としてならいいけどそれ以上はノー、とはっきり拒絶の意思を現せるんですから。
今でもこの地球上のどこかでこのセリフが吐かれていると思うと、言われた当人には可哀想だけど、それで弱肉強食的な自然界の秩序(?)が保たれているという一面もあるような気がして、この「friend」という言葉、もしかしたら偉大な言葉かも知れないなんて思えてきました。^_^;
でも最近は「友達以上恋人未満」なんてよく分からない言い方を耳にするんですけど、それって進行中ってこと?それとも恋人候補みたいなもの?なんか複雑になってきましたね。そんなこと言われたらどう反応していいのか分かんないよね?(>_<) 男性諸君!!