My Foolish Heart


The night is like a lovely tune
Beware, my foolish heart
How white the ever constant moon
Take care, my foolish heart
There's a line between love and fascination
That's hard to see on an evening such as this
For they both give that very same sensation
When you're lost in the magic of a kiss

His lips are much too close to mine
Beware, my foolish heart
But should our eager lips combine
Then let the fire start
For this time it isn't fascination
Or a dream that will fade and fall apart
It's love, this time it's love,
My foolish heart




1949年、ネッド・ワシントン作詞、ビクター・ヤング作曲により同名の映画 『My Foolish Heart』の主題曲に使われた曲で、翌年ビリー・エクスタインが歌ってヒット、その後マーガレット・ホワイティング、ジミー・スコット、カーメン・マクレーエセル・エニスキャロル・スローンヴィヴィアン・ロードなど多くの歌手に歌われスタンダードになりました。比較的新しいところではドナ・フラー、サリナ・ジョーンズ、ホリー・コールなどがよく聴かれているようです。インストではビル・エバンズのピアノが定番ですが、その他フレディ・ハバード、オスカー・ピーターソン、ゲーリー・バートンなどの演奏もよく知られています。またこの曲はベース奏者がよく取り上げていて、レイ・ブラウン、ロン・カーター、ジョージ・ムラーツなどがアルバムを残しています。また、この作詞・作曲コンビで「My Romanc」、「Stella by Starlight」などの名曲を残しています。

思うにジャズのスタンダード曲って、映画やミュージカルから生まれたものが多いですよね。このビクター・ヤングはもともと映画音楽の制作に携わっていたため、 数多くの作曲・編曲を行っており、その中から多くのスタンダードが生まれました。一方のワシントンも 「I'm Getting Sentimental over You」、 「The Nearness of You」、「When You Wish upon a Star」などの有名な曲を手がけています。




この歌は、人は恋をすると foolishになるっていうことを正面切って言っているところが何とも明快でいいですね。しかもこれからfoolishな状態になりそうな 自分の心に対して、気をつけなさいと言っているところが奥が深い!普段どんなに冷静な人でも、頭脳明晰な人でも、この「恋」という魔物にとり憑かれた途端に別人の如く 心を乱し、冷静でいられなくなって…。そう、foolishな状態に陥ってしまうのです。人を愛する喜びとともに、その裏にある苦しみを知るとき、 自分の心の愚かさ…どうにもならない自分の心に戸惑いを感じることでしょう。自分の心をコントロール出来なくなってしまう自分に対して何てバカなんだろうと思うことでしょうね。

でもそれは、よく考えてみると種の保存いう自然界の秩序を保つための大いなる神のなせる技、とも言えるかもしれません。先日(2004/1/22)、 朝日新聞に面白い記事が載っていました。【現代の純愛】についてのコラム中で
・・・心療内科医で、現代女性の恋愛事情に詳しい姫野友美さんはいう。 ・・・恋愛状態をもたらすのは、フェニールエチルアミンという脳内の麻薬物質の作用だという。『効果はもって3、4年。あとは、よく分かりません』 ならば・・・・・・、 4年以上続く恋なら「現代の本物の純愛」と呼べるのかもしれない。
と掲載されていました。

な〜るほど、大いなる神が種の保存のために使った手は 『フェニールエチルアミン』だったんですね。恋愛状態の脳内には『フェニールエチルアミン』がいっぱい?  この摩訶不思議な麻薬物質のおかげで人は foolishな状態に陥ってしまうんですね。でも全治4年以内?そ、そうなんですか…^_^;

ということは、どんなに素敵な人に逢ったとしても、フェニールエチルアミンが出てこないとその人を好きになれない(トキメキを感じない?)という悲しい結果になって しまうんですね。逆に惚れっぽい人というのは、フェニールエチルアミンが人並み以上に分泌された結果ということが言えるのでしょうか。 当然歳をとれば普通は分泌量が減って(出なくなって)それほどトキメクということがなくなるわけですが、これも千差万別。歳に関係なくお元気な方は大勢いらっしゃいますよね。 (~_~;)

エッ?私?? そ、そりゃあ生涯現役・生涯青春を目指している私ですからねッ!もちろん、脳内はフェニールエチルアミンじゃばじゃばですよ〜!
・・・ナンチッテおじさんでした。(^^ゞ







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