My One And Only Love
The very thought of you makes my heart sing
Like an April breeze on the wings of spring
And you appear in all your splendor
My one and only love
The shadows fall and spread their mystic charms
In the hush of night while you're in my arms
I feel your lips so warm and tender
My one and only love
The touch of your hand in like heaven
A heaven that I've never known
The blush on your cheek whenever I speak
Tells me that you are my own
You fill my eager heart with such desire
Ev'ry kiss you give seats my soul on fire
I give myself in sweet surrender
My one and only love
My one and only love
1953年、ロバート・メリンとガイ・ウッドによる共作。ロシアのクラシック音楽のアントン・ルービンシュタインが作曲した『ロマンス』をベースにこの曲を書き上げたとされています。F・シナトラの歌で大ヒットして有名になりました。カーメン・マクレイや都会的でクールなジューン・クリスティー もこの歌を歌っています。珍しい男性アカペラもあります。似たタイトルで「MY ONE AND ONLY」というのがありますが、これはガーシュイン兄弟が作曲したもので、ミュージカル「ファニー・フェイス」で世に出てスタンダード曲になりました。でも曲調は全然違ってます。
僕が「MY ONE AND ONLY LOVE」と聞いてまっ先に思い浮かべるのは、コルトレーンとジョニー・ハートマンの例のインパルス盤です。あのアルバム、僕の中では全てのレコード、 CDの中で一番のお気に入りと言ってもいいくらいの愛蔵盤なのです。
まだレコードで聴いていた頃、このアルバムの最初の曲が「THEY SAY IT'S WONDERFUL」なんですけど、最初に針を落とすと、まずピアノのイントロがあって、 その後歌の出だしにベ−スの音がズンと入るその瞬間、もうコルトレーンとジョニー・ハートマンのあの世界に引きずりこまれてしまっている自分がそこにいる‥、 そんな魅力≠ニいうか、もう魔力≠ニいってもいいほどの危険な?アルバム、その3曲目にこの「MY ONE AND ONLY LOVE」はあるのです。
このアルバム、何度も何度も聴きました。それこそ擦り切れるくらいに。でもその時々の気持ちの違いによっていつも感じ方が違うというのは不思議です。 けれどいつも違わないのは、決まって温かく包み込んでくれる優しさがある、ということでしょうか。この優しさに癒され、勇気づけられ、また心洗われる思いをしたのは きっと僕だけではないでしょう。人間の声と楽器がこんなにハーモナイズされている曲は他にあまりないのでは、と思われるくらいこの二人のコンビネーションは絶妙です。
あのジャケットがまたいいんだなぁ。黒い背景にコルトレーンがうつむいき加減に何かをじっと見ている。その右にハートマンの横顔があって、同じ視線を向けている。 静かな真夜中に二人の醸しだす研ぎ澄まされた音の世界を伝えてくれそうな、そんな渋くてカッコいいジャケットでした。 最近そのデザインをそのまま生かしたCDの紙ジャケ≠ネるものが出来て、僕も買いました。レコードが聴けなくなったのでもう20年以上聴いていなかったこのアルバム、 なぜか微妙なノイズまで再生されていて、いや〜、懐かしかったー。
PHOTO PRESENTED BY RYU YAMAZAKI
Ryu's Photo Gallery 【DEEPBLUE】
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