The moon is the same moon above you
aglow with its cool evening light
but shining at night in Tunisia
never does it shine so bright
the starts are aglow in the heavens
but only the wise understand
that shining at night in Tunisia
they guide you through the desert sand
words fail to tell a tail
to exotic to be told
each night is a deeper night
in a world ages old
the cares of the day seam to vanish
the ending of day brings release
each wonderful night in Tunisia
where the nights are filled with peace
1940年代に生まれたジャズの名曲。作曲はディジー・ガレスピーと彼のグループのピアニスト、フランク・パパレリの共作です。当初のタイトルは『インタールード』と呼ばれていましたが、当時ガレスピーが在籍したバンドのリーダー、アール・ハインズが『チュニジアの夜』に改めたと言われています。チュニジアは北アフリカの地中海に面し、回教徒が大半を占める砂漠と遺跡の多いエキゾチックな国。ガレスピーはこの曲にアフロ・キューバンを取り入れ、まだ見ぬこの国の異国情緒をいっぱいに醸し出しています。後にバッド・パウエル、アートブレーキー、MJQなどもこの曲を取り上げ名演を残しています。ボーカルでは、エラ・フィッツジェラルド、アニタ・オデイなどが歌っています。
ディジー・ガレスピーは一度だけ見たことがあります。大学の1年か2年ぐらいの時でしたから、もう30年くらい前になりますけど、(ウーン、古いなァ)何という名前のイベントだったかは忘れてしまいましたが、(もしかしたらALL NIGHT JAZZ FESTIVAL IN TOKYOだったかも…)確か大晦日の夜に、東京まで出かけて見に行った記憶があります。
日本からは渡辺貞夫、日野皓正、原信夫とシャープス&フラッツなどが出て、その後ディジー・ガレスピーが出てきました。あの、ほっぺたを風船のように膨らます独特の吹き方で、たっぷりと聴かせてくれました。これまでレコードでしか聴いたことのない憧れのミュージシャンが、自分の目の前に現れて演奏してくれるのですからそりゃあ感激しましたね。どんな曲をやったかはもう忘れてしまいましたが、途中からクイッと曲がったあの独特のトランペットと、大きく膨らませたほっぺただけは今でもしっかりと 脳裏に焼き付いています。