'Round Midnight

round midnight

It begins to tell Round Mid‐night Round Mid‐night
I do pretty well till after sun down
Supper time I'm feeling sad
But it really gets bad Round Mid‐night
Memories always start Round Mid‐night Round Mid‐night
Have n't got the heart to stand those memories
When my heart is still with you
And old Mid‐night knows it too
when some quarrel we had needs maudlin
Does it mean that our love is ending?
Darling I need you lately I find you are out of my arms
and I'm out of my mind
Let our love take wing some Mid‐night
Let the angels sing for your returning
Let our love be safe and sound when old Mid‐night come around





この曲、かなりもうスタンダードと言っていいでしょうね。1944年8月、バップの高僧と言われたセロニアス・モンクの作曲。 ただし初録音はクーティー・ウィリアムのバンドで行われたことより作曲者にクーティー・ウィリアムの名前も加わっています。作詞はバーニー・ハニゲンですが、 最初ラウンド・アバウト・ミッドナイト≠ニして作曲されていたのを作詞する時どうしても「アバウト」が入る余地が無くなり、この副詞を省略してしまったそうです。
マイルスとモンクはたった一度レコードで共演しましたが、マイルスが「オレのソロのバックで妙なピアノを弾かないでくれ」と要求して喧嘩になり、 その後二度と共演していないそうです。ただマイルスも作曲家としてのモンクは高く買っており、このラウンド・ミッドナイトも皮肉なことに喧嘩別れした後マイルスが演奏して 人気が出てきた曲なのです。マイルスのミュート・プレイと絶妙なアレンジはその後のジャズメンの演奏に大きな影響を与えています。後の1986年にはデクスター・ゴードン主演の 映画のタイトル・テーマ曲としてさらに広く知られるようになりました。ボーカルではサラ・ボーンのライブが知られていますが、都会的で洒落たムードの ジューン・クリスティージュリー・ロンドンもしっとりと歌い上げています。




「真夜中」という音の響きは、なぜかジャズにピッタリ合う気がするのは私だけではないでしょう。朝とか昼さがりとかのジャズって、 別に無いことはないんでしょうけど、やっぱりジャズは夜!それもMid‐night ですよね。(ジャズの定冠詞?)そう言えばこの私の小サイトも Mid‐night Jazzの名前を使わせもらっていたのでした。(^^ゞ 

ジャズ・クラブとかジャズ・バーなんてのも何となく Mid‐nightの雰囲気があるし…、ウ〜ン、いいですよね。お洒落で大人の雰囲気があって、そんな中で素敵な演奏が聴けて、 お酒が飲めればもう気分は最高!(ってまたいつもの口癖が…、スミマセン)
で、この曲の内容ですけど、ちょっと切ないです。ちょっと今心が離れているけど、本当は離れられない、真夜中になると決まってよみがえってくる あなたへの想い…っていう歌なんですけど。シーンとした真夜中に一人でいるだけで孤独感ってかなりのものがあると思うんだけど、それに加えて本来一緒にいるはずの人がいない、 なんてことになったら…。

それは辛いよね。思い出しちゃうよね。一緒に過ごした頃の楽しかった思い出なんか、特に、だよね。その時、やっぱりこの人がいないと、この人と一緒でないと 生きていけないんだって自分の気持に正直に思えるかどうかで決まってしまうのかも、知れない…。人の数だけドラマがあって、それぞれが筋書きの無いドラマで主演を演じている。 そんななかで、いつか真夜中に思い悩む時があるとしたら…、シーンとした静寂のなかで、本当の自分と向きあい自分の気持を見つめ直すことが出来る、 Round Mid‐night はそんな貴重な『異次元空間』 と言えるかも知れませんね。









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