Route 66




If you ever plan to motor west
travel my way, take the highway that is best
Get your kicks on Route sixty-six
It winds from Chicago to L.A.
more than two thousand miles all the way
Get your kicks on Route sixty-six

Now you go through St.Louis Joplin, Missouri
and Oklahoma City is mighty pretty
You see Amarillo,Gallup, New Mexico,Flagstaff, Arizona
Don't forget Winona,Kingman, Barstow, San Bernandino

Won't you get hip to this timely tip
when you make that California trip
Get your kicks on Route sixty-six
Get your kicks on Route sixty-six


この曲を聴いたことがあるという方は、多分…ご年配の方かも知れません(失礼!)。というのもこの曲、1960年代に流行ったテレビ番組「ルート66」の主題歌だったんですから。1946年、ボビー・トループが作詞・作曲し、ナットキング・コールが自分のトリオで弾きながら歌ってヒットしました。ボビー・トループは1918年ペンシルバニア州生まれの歌手兼ピアニスト。家が楽器屋さんだったこともあって小さい時から楽器にいそしんだようです。ペンシルバニア大学時代に『Daddy』という曲を書いてヒットしたことから注目を集めるようになり、41年にはトミー・ドーシー楽団専属のソング・ライターになりました。フランク・シナトラ、コニー・ヘインズ、パイド・パイパーズらの曲も書くようになりましたが、その後ハリウッドに移り、ロサンゼルスのクラブなどでピアノの弾き語りをして活躍、50年代にはラジオ・テレビにも出演しています。歌手ジュリー・ロンドンのご主人でもあり、60年代には彼女の伴奏で来日したこともあるそうです。

さてこの曲を取り上げているアーティストですが、ナットキング・コール、ナタリー・コールの親子の他、ペリー・コモ、メル・トーメ、パティ・ペイジ、フランク・シナトラなどが歌っています。またグループではフォー・フレッシュメンや
マンハッタン・トランスファーなどが見事なハーモニーを聞かせてくれています。珍しいのではジュリー・ロンドンが夫のトループと来日した時にトループの伴奏で歌っているのLDがあるらしいのですが、これはちょっと幻の名盤かも知れません。





この曲、生涯青春を自負している私も…、残念ながら(?)知っておりました。あまり定かな記憶ではありませんが、テレビでやっているのを何となく聴いたことがあるような…。同じような番組で「サーフサイド6」や「サンセット77」などもありましたが、やはりそれぞれ主題曲はヒットしています。どちらも海外ドラマの走りのような番組でしたが、内容は全く覚えていません。しかしドラマの中身は覚えていなくても曲が残り、こうして後になってもずっと口ずさめるなんて素晴らしいですね。歌詞は他愛ないご当地ソングのような感じですが、こうやって小気味よくスイングしてリズムに乗ると何となくいい所のような気がしてくるから不思議!オクラホマは(確か「オクラホマ!」っていうミュージカルがあったように思いましたので)何となく名前だけは知っていますが、それに続くアマリロ(パタリロなら知ってる…)、ギャラップ、フラッグスタッフ、ウィノナ、キングマン、バーストゥ、サン・バーナーディノなんて知っている人以外は全然知りませんよね?(当たり前!) けれどもこうやってスタンダードの曲として歌詞に収まってしまえば、以降曲が歌われる限りず〜っと登場できるんですからこれはスゴい!行ったことがなくても聴いたことがあるというだけで何となく親しみが湧いてくるってもしかしてご当地ソングの走りの曲だったりするのではないでしょうか。日本でもこういう≪Roadmap song≫ってありましたっけ?『中央フリーウェイ』っていうのがちょっとそんな感じ?あとは…、ムムム、『夜霧の第2国道』『国道18号線』(フランク永井)が出てくるなんて、ダメだ、こりゃ〜(>_<)








PHOTO PRESENTED BY 【The Road Wanderer】
     Western Americana Gallery
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