Satin Doll


Cigarette holder which wigs me
Over her shoulder she digs me
Out cattin', that Satin Doll
Baby shall we go out skippin'
Careful, amigo, you're flippin'
Speaks Latin, that Satin Doll
She's nobody's fool, so I'm playing it cool as can be
I'll give it a whirl but I ain't for no girl catching me
(Switch-e-rooney)
Telphone numbers, well, you know
Doing my ryumbas with uno
And that'n' my Satin Doll





1953年、エリントンが作曲。その後ビリー・ストレイホーンとジョニー・マーサーの共作で1958年、歌詞が付きました。この曲もスタンダードといってもいいくらい多くの歌手に歌われてきましたね。それもカーメン・マクレエやエラ・フィッツジェラルド、キャロル・スローンなど女性歌手に多く歌われてきたのは詞の内容が男の側から書かれているのにちょっと不思議な気がします。

そもそも『satin doll』って何なのという疑問が湧いてきますが、直訳だと「繻子(しゅす‥ナンテ言っても分かりませんよね。 要は生地のサテンですよね)の人形」ということになる訳ですが、『doll』の意味は「人形」以外に、「(おつむの弱い)美人」とか、「魅力的な人」とかの意味もあるようです。 なかにはこの『satin doll』 は売春婦であるとする見方もあるようですが、そこまで決め付ける必要はないのかなという気がします。

それにしてもこの曲、スラング満載の曲なのによくこれだけのスタンダード曲になったなぁという気がしてなりません。きっと歌唱力のある歌い手とそれを支える素晴らしいバンドが スタンダードになるまでに育て上げたんでしょうね。もちろんエリントンの作曲によるところが大きいのは当然ですけど…。 この曲も学生時代、練習しました。『shiny stockings』 のところでも書きましたけど、やはり難しくて 当時としてはあまり好きになれませんでした。まだジャズの吹き方が全然分からなかった頃で、譜面通りに吹くと怒られる。(イモだとか言われるんです)  音符を飲み込むだとか訳の分からないことを言われるし、タンギング(舌使い)は難しいし、苦労しました。でもそうやってジャズというものを身をもって教えてもらい、 今はありがたいと思っています。(といっても今吹けるかと言われると、ウーン、困った…?)
で、この曲なんですが、一見ナンパ男の曲みたいですが、実は、そう…、なんです。ナンパなんていうとちょっと下品になってしまいますから、 お誘いの曲(invitation song)とでもしておきましょうか。それをちょっとアケスケに表現しているんですけど、韻を踏んでいたりとか結構おしゃれじゃないですか。 やっぱり『お誘い』はおしゃれに、スマートにいかなくっちゃね。っていう教訓?のようにも聞こえてきちゃうこの歌、先生はエラ・フィッツジェラルド、カーメン・マクレエなど 優秀な方が大勢いらっしゃいます。ジミー・スミス先生も素晴らしいオルガンでちゃんと教えてくださいますよ。












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