Stella By Starlight

stella by starlight

The song a robin sings
Through yeaes of endless springs
The murmur of a brook at eventide
That ripples by a nook where two lovers hide
A great symphonic theme
That's Stella by starlight
And not a dream
My heart and I agree
She's everything on earth to me




1944年、パラマウント映画『呪いの家』の主題曲としてビクター・ヤングが書いたものですが、歌詞は1946年にネッド・ワシントンによって付けられました。またこのコンビで≪マイ・フーリッシュ・ハート≫も作られています。ヤングは映画音楽の作曲家としてパラマウントを中心に300本以上の映画音楽を手がけたそうです。その後、ハリー・ジェームス楽団、フランク・シナトラのレコードがヒットして有名曲の仲間入りをしました。マイルスやビル・エバンス、ハービー・ハンコックもこの曲を取り上げています。他には、チャーリー・ラウズスタン・ゲッツケニー・ドリューなど多くの名演があります。ボーカルではジョー・ウィリアムスエラ・フィッツジェラルド、アニタ・オデイ、クリス・コナーなどがよく聴かれているようです。個人的にはジョニー・ハートマンのあの甘い声がこういう曲には合っていて好きです。
チェット・ベイカーのソフトで抑え目な演奏もいいですね。

出だしの≪VERSE≫の部分は普段あまり演奏されないようですが、「星明りのステラを見たことがある?ひとり佇むステラの髪に星影が射して‥」と来て、上の「The song a robin sings〜」と続いて行くのです。ロマンチックな歌詞で、どこか≪Star dust≫の歌詞を連想してしまいます。

そもそも「星影」といっただけでロマンチックで幻想的なイメージが湧いてきますよね。それに加えて Stella なんて素敵な名前の女性。彼女の長い(きっと?!)髪に星影が照らされてほのかに白く光っている…。そんな光景を想像するだけでもロマンチックな気分になりませんか。エッ、ならない?もしかして、貴方が女性だからって?、で、でも、貴方がそのStellaさんだったらいいんですよね。いいじゃないですか、素敵な女性で登場できて。それでそういうシチュエーションの中で、「Someday My Prince Will Come」とくれば、納得いただけるのでは…?。

でも「星影」のイメージって「月明かり」に比べるともっと暗くてひっそりとした感じがします。空には満天の星が煌めいていて、神秘的な美しさに心を奪われてしまいそうな…、そんな感じでしょうか。

好きな人と一緒にいる時って、どこにいても同じ思いでいるはずなのに、二人してロマンチックな場所に行きたがるのは、多分ここの詞で歌われているような気持ちになれるから?なんでしょうね。恋をすると、人は詩人になると言うのは、すべてのものが美しく見えるから?なのでしょう。でも、そうなるとやはり気になる言葉……、 「Love Is Blind」 でしょうか。