Take Five

take five



デイブ・ブルーベック・クァルテットの大ヒット作。
ポール・デスモンドのクールなアルトがスィングするこの曲ほどジャズファン以外でも広く知られている曲も珍しいかも知れませんね。

日本でもこの曲はポピュラーな部類の筆頭に上げられるのではないでしょうか。(昔アリナミンのCMで使われたその影響によるところも見逃せないかも?)

でもこの曲の由来が5拍子であることだと思っていたらそれ以外に、「5分休もう」の意味があったなんて、つい最近まで知りませんでした。 ちゃんとディブ・ブルーベックとカーメン・マクレェのライブアルバムを聴けば(別にそれでなくてもいいが‥) 「5分位休んでちょっとおしゃべりでもしようよ」みたいに歌われているではありませんか。となるとどんな歌詞か、知りたくなりますよね。







Won't you stop and take a little time out with me,Just Take Five.
Stop your busy day and take the time out to see I'm alive.
Tho' I'm go-in' out of my way just so I can pass by each day,
not a single word do we say, it's a pantomime and not a place.
still I know all eyes for me,I feel tingles down to my feet
when your smile gets much too discreet,sonds me on my way.


なるほど、確かに休もうって言ってますね。いいですね、5分休もうなんて気軽に言える雰囲気って。日本の会社ではあまりそういう雰囲気ってないような気がします。 でも5分くらいの休憩で頭を切り替えられるならだらだら仕事を続けるよりずっといいですよね。

タバコを吸う人にとっては正に貴重な時間でしょうね。私は今は吸わないのでそれ程は思わないのですが、吸っている頃はタバコを無性に吸いたくなる時があって、 やっと吸える時が来た嬉しさというのは何物にも替えがたいものがありました。

やっとタバコにありついた時のあのホッとした気持ち。砂漠の中でやっと水が見つかってようやく飲めるっていう時の心境ではないでしょうか。そういう時の5分は正に貴重で、 イライラから解放され、新しいエネルギーを補給する大切な時間なのです。

ところがこのところの禁煙ブームで喫煙者は肩身の狭い思いを余儀なくされていると思います。車内は勿論、駅のホームでも吸えないし、 レストランでも禁煙席が設けられているところが増えてきました。家で吸う時はベランダへ追い出されるかわいそうなホタル族もあちこちで出現しています。

もう基本的に喫煙は時代の流れからは逆行していると思った方がいいみたいな感じになっていますよね。私が特にそう感じたのは一昨年初めてハワイ(マウイ島)に行った時でした。 そもそもタバコの自動販売機がないし、日本に比べて高い!その頃はまだ吸っていたのですごく不便を感じました。あるホテルのレストランでは、喫煙席が外に追いやられていて、 そこがちょうど道路の下だったのでタバコと一緒に車の排気ガスを吸いながらの食事となってしまい、落ち着いて食べられませんでした。

でもその割にタバコのCMってどうしてあんなに魅力的なんでしょうね。美しい月夜をバックに美しい調べの楽器を優雅に演奏している所とか、輝くばかりの都会の夜景をバックに クールなヴァイブの音色を聴かせたりとか。思わず買って吸いたくなってしまうように創っているんだから当然なんでしょうけど。気をつけないと、危ない、アブナイ。

でもこの曲、有名な割にはジャズのミュージシャンは意外と取り上げているのが少ないような気がします。ボーカルでは冒頭でご紹介したカーメン・マクレイやアル・ジャロウなどが知られていますが、インストではデイブ・ブルーベックのほか、ジョージ・シアリング、ジョージ・ベンソン、クインシー・ジョーンズなどのプレイが知られているくらいです(少なくても私の中では…^^;)。それだけジャズの世界ではデイブ・ブルーベックの演奏が有名になりすぎているんでしょうね。









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