I Should Care




I should care, I should go around weeping
I should care, I should go without sleeping
Strangely enough, I sleep well
'cept for a dream or two
But then I count my sheep well
Funny how sheep can lull you to sleep

So I should care, I should let it upset me
I should care but it just doesn't get me
Maybe I won't find someone as lovely as you
But I should care and I do







1945年の映画『スリル・オブ・ア・ロマンス』の主題歌としてその前年、ポール・ウェストンとアクセル・ストーダル、サミー・カーンが共作したラブ・バラードです。ポール・ウェストンは1912年マサチューセッツ生まれ。ピアニストで作曲・編曲をやり、ルディ・バレーやトミー・ドーシーのバンドのアレンジャーを務めました。歌手ジョー・スタッフォードのご主人でもあります。

アクセル・ストーダルはトロンボーン奏者で編曲もやり、トミー・ドーシー楽団に在籍した後、一時歌手としても仕事をしたそうです。その後専門のアレンジャーとなり、フランク・シナトラはじめ多くの歌手の編曲を手がけました。やはりトミー・ドーシー楽団にいた歌手のジューン・ハットンと結婚しています。

サミー・カーンは『Until the real thing comes along』や『Bei mir bist du schon』など1930年代にヒット曲を出していましたが、この曲を作った44年ぐらいからも『I fall in love too easily』などの佳曲を多く残しています。またこの3人のトリオで『Day by day』のヒット作があります。

この曲、フランク・シナトラ、メル・トーメ、ジョー・スタッフォードジュリー・ロンドンジューン・クリスティナットキング・コールバリー・マニロウなど多くの歌手に歌われています。インストでは当初のトミー・ドーシー楽団の他、バリー・ハリス、ハンプトン・ホーズ、バド・パウエル、ビル・エバンスなどがよく聴かれているようです。その他マイルス・デイビスのバンドにコルトレーンの後を継いで2年間参加したハンク・モブレーもこの曲を取り上げていますし、私の好きなチェット・ベイカーも柔らかな音色のトランペットを聴かせてくれています。





この歌もバラードとはいいながらちょっと寂しい失恋の歌のようですね。最初のうちは「くよくよ悩んでもいいはず」、「めそめそ泣いてもいいはず」、「眠れなくてもいいはず」なのにちゃ〜んと眠れるもんね〜と強がっていたら…、後半になると、「もう多分、君みたいな素敵な人は見つからない」なんて泣きが入り、最後は「やっぱ本当はツライ〜、悩んでる〜(>_<)(『and I do』)」と白旗宣言。な、なんと情けないではないの。なぜか同じ失恋男の歌『angel eyes』を思い出してしまいます。でも考えてみれば弱いんですよね、男って。デリケートな生き物なんです。

失恋の痛みは女も同じ、ですって?う〜ん、そう…、なの?かな〜。もしそうだとしても、立ち直りの早さで言えば女性の方が抜群に早いのは間違いありませんッ!(いけない、またいつもの口癖が…)( ̄∀ ̄;)

でもこの曲に限らず、男女の機微を歌った歌を本当に理解するにはやはり「経験」なんでしょうね。同じ曲を聴いてもそういう苦しみ、辛さを知らない人は別に何とも感じなくても、経験している人は涙がこぼれるくらい感動する、なんてことはあると思います。涙の数だけ感動も大きいなんてどこかで聞いたような言葉ですが、もしかしたら当たっているかも知れません。だから失恋したからってそれは決して無駄にはならないよ、なんて教訓めいたことを言うつもりはありませんが、でも生きていれば悪いことばっかりでもないんじゃないか、とか色々考えて、ちょっぴり今までの自分と変わってくるみたいなことは大切なことだと思います。

そういう意味では、私もちょこっとは経験しているつもりですが、まだまだ・・・(=^_^=) だからいつも自分に言い聞かせているんです。生涯青春だと。まだまだ未熟者で、一生多くの人々から教わり続けていきたいと思っています。(もちろん、男女の機微についても…、ネ!)素敵なトキメキをいつまでも感じられるようなピチピチした心を持ち続けたいと思っています。(エヘッ)











PHOTO PRESENTED BY RYU YAMAZAKI
     Ryu's Photo Gallery 【DEEPBLUE】
http://www.ryu-creators.com/deepblue/