Moonglow
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Like someone that has'nt any country,
like a stranger viting from Mars
I went around alone just like a rolling stone,
until I read a message in the stars
It must have been Moonglow, Way up in the blue
It must have been Moonglow that led me straight to you
I still hear you saying
"Dear one, hold me fast"
And I start in praying
Oh lord, please let this last
We seemed to float right thru the air
Heavenly songs seemed to come from ev'ry where
And now when there's moonglow
Way up in the blue
I always remember that moonglow gave me you
1934年エディ・デランジとアービン・ミルズが作詞、ウイル・ハドソンが作曲しましたが、大きくヒットしたのは1955年のアカデミー賞作品賞を受賞した映画『Picnic』に使われてからです。ウィリアム・ホールデン、キム・ノバック主演の映画で「あなたと出会ったのは月の輝きのせいだろう」と歌うロマンチックな曲です。エリントンの『Solitude』もこの二人の作詞によるものですが、デランジは早死にしたため作品の数は少ないようです。アーティー・ショウ、グレン・ミラー、ベニー・グッドマン、カウント・ベイシー、デューク・エリントンなどの楽団で演奏されていましたが、ボーカルではリタ・ライス、ビリー・ホリデイ、サラ・ボーン、ダコタ・ステイトン、ナット・キングコール、ジューン・クリスティ、ホーリィ・コールなどが歌っています。
それにしても『moonglow』とは題名からしてもロマンチックですよね。訳せば、「月明かり」とか「月の光」とかいうことになるのでしょうか。クラシックではドビッシーの『月の光』が有名ですが、どちらも大好きです。『月の光』はどこか幻想的な雰囲気を醸し出しているのに対して、こちらは軽快でロマンチックな雰囲気がいいですね。英語で『moonlight』と『moonglow』はどう違うのでしょうか。イメージ的には『moonlight』は月の光を指し、『moonglow』は月そのものの明るさ、耀きを指しているような気がするのですが…。同じ月をテーマにした曲に、『blue moon』という曲もありますが、これもいいですね。何故か月といえば青い色のイメージがあって、それが人の心を和らげ、優しい気持ちにさせてくれる”癒し”みたいなものに繋がっているんでしょうね。月のそういうイメージの中で、そういうイメージを音に変えようとするとき、こうしたロマンティックな曲が生まれてくるのではないかと私は思います。
同じ月でも、満月、半月、三日月とさまざまですが、やはりイメージ的には何と言っても三日月ではないでしょうか。そしてこの曲を聴くときは…、ちょっと部屋を暗くして、【月】のアロマオイルを垂らし、お酒は「月の女神」をオンザロックでいきましょう。(間違っても「月桂冠」などにしないように!)窓から月が見えたりすれば最高ですが、まあそこまではいいでしょう。それでこの曲からスタートして、はしご酒ならぬはしごジャズをしてみてはいかが?『blue moon』、『stardust』、『it's only a papermoon』、『stella by starlight』『moonlight serenade』と、夜空シリーズでいってみるのもちょっぴりオツなものではないでしょうか。
PHOTO BY MIKIO KOMATSU
Materials Site 【STUDIO MU】
http://www.asahi-net.or.jp/~jk9m-kmt/index.htm